令和5年度研究主題
東京都公立小学校副校長会研究主題
「未来を切り拓く力を育む 魅力ある学校づくり」
政府は、令和5年5月8日から新型コロナウイルス感染症を感染症法上の5類感染
症に位置付けることを決定しました。約3年間続いたコロナ禍も収束の兆しを見せ、
新しい時代の幕開けとなりそうです。
さて、今年度は第13期全国統一研究主題「未来を切り拓く力を育む 魅力ある学校
づくり」の具現化を目指した研究活動の初年度となります。全国公立学校教頭会は、
この研究主題を設定するにあたり、以下の理由を示しています。
第12期全国研究主題「未来を生きる力を育む 魅力ある学校づくり」の研究では、新たな夢を描く想像力と、新たな夢を実現する創造力を高め、生きる力を育んできました。(中略)第13期研究では、残された課題を踏まえた研究を継続し、さらに一歩進んで、よりよい社会や幸せな人生を積極的に築き上げていく力「未来を切り拓く力」を育むとともに、我々副校長・教頭が自信と誇りをもって働ける「魅力ある学校づくり」を引き続き具現化していきたいと思います。 |
本研究会でも、この考え方をもとに研究を進めていきます。
東京都は、令和3年3月に発表した教育施策大綱において、「未来の東京」に生き
る子供たちが、個性や特長を生かして、生き方や働き方を自ら選び、生涯を通じてス
キルや知識をアップデートしながら、様々な困難を乗り越えて、それぞれの人生を生
き抜いていけるよう、「誰一人取り残さず、すべての子供が将来への希望をもって自
ら伸び、育つ教育」として、東京における教育の在り方を示しました。「自らの個性
や能力を伸ばし、様々な困難を乗り越え、人生を切り拓ひらいていくことができ
る」、「他者への共感や思いやりを持つとともに、自己を確立し、多様な人々が共に
生きる社会の実現に寄与する」といった子供の姿を実現するためには、子供たち一人
一人に着目して、自立性や主体性、創造力、課題解決力などを伸ばしていく学びへと
教育の在り方を大きく転換していかなくてはなりません。
これからの学校教育では、目の前の事象から解決すべき課題を見出し、主体的に考
え、多様な立場の人々と協働的に議論を重ね、納得できるものを生み出す力を子供た
ち一人一人に身に付けさせることが大切です。このような子供たちを育成するために
は、東京都公立小学校副校長会の全会員が一丸となり、地域と協働しながら魅力ある
学校づくりを推進していくことが肝要です。
私たちは、これまでの研究発表大会通算63回という長い歴史の中で、研究理念や成
果、多くの会員の方々の思いを引き継ぎ、「継続性」「協働性」「関与性」を大切に
しながら研究を続けてきました。今年度は、今までの研究発表大会で発表を行った各
地区の組織的な研究実践の成果や課題、地区や学校ごとの実践をさらに波及させてい
ければと思います。また、令和5年11月16日(木)、17日(金)には、「関東
甲信越ブロック研究大会東京大会」が開催されます。都内公立小中学校副校長会の力
を集結し、実りある二日間にできればと考えています。各地区の皆様のご支援・ご協
力をよろしくお願いいたします。
最後に、今後も東京都公立小学校副校長会の研究活動を通して、全ての副校長が質
の高い学校教育の推進及び学校づくりを目指し、切磋琢磨し合いながら、副校長とし
ての資質・能力を大いに高めていくことを願っています。