会長挨拶
令和4年度の会長を務めることになりました、大田区立萩中小学校、磯野 智博です。
新型コロナの感染が減少傾向になり、各学校では少しずつではありますが、学校行事など試行錯誤しながら再開や昨年度からの拡充をしているところです。そのような変化の大きい時期ですが、東京都内公立小学校1267校、義務教育学校8校、力を合わせて頑張っていけるよう、力を尽くしていきたいと思います。
東京都公立小学校副校長会は、上記1275校の副校長で組織する職能団体です。「職能団体」とは、「専門職従事者らが、自己の専門性の維持・向上や、専門職としての待遇や利益を保持・改善するための組織である。同時に、研究発表会、講演会、親睦会の開催や、会報、広報誌などの発行を通して、会員同士の交流などの役目を果たす機関でもある」(フリー百科事典『ウィキペディア』より引用)組織です。ほぼ毎月、「幹事研修会」(各地区の副校長会幹事が出席)を開催し、日々の業務についての情報交換や講演会などを行っています。
本会は年度ごとに「研究」と「要請」の2つに重きをおいて活動しています。研究活動では、例年毎年2月に国立オリンピック記念青少年総合センターで研究発表大会を実施しています。残念ながら近年、新型コロナの感染拡大により、中止や紙面発表等という形式となりましたが、昨年度はオンラインという形で実施できたことは大きな一歩であると考えます。歴史を重ね今年度で63回目となります今年の研究発表会は、新型コロナの感染状況を見ながらですが、参集での実施を含め実施していきたいと思っております。
「実務で多忙を極める中、研究に取り組むのは大変」との声があるのは承知しています。しかし、激務だからこそ、日頃自分たちが取り組んでいる職務を研究としてまとめ、見直すことで、学校経営、人材育成、地域との連携・・・などの職務を再認識し、より大きな視点に立って理解することが必要です。また、他校・他地区の取り組みを知る機会をもつことで副校長としての資質を高めるとともに、自校や所属地域に持ち帰り、自校の参考にしていただければと思います。
また、要請活動では、23区26市1郡、島嶼9町村と地域によって現状や課題はさまざまですが、副校長だからこそ感じている・わかっていることを提言としてまとめ、関係各機関に伝えることで、東京都全体の教育を高めることに寄与しています。教育環境の整備など、本会が提言した事案が取り入れられ、要請活動により改善された項目も増えてきています。今後もポジティブな提言を伝える要請活動を継続していきます。
まだまだ、新型コロナ感染拡大は予断を許さない状況です。このような未曽有の状況こそ、情報の共有などが力を発揮します。各地区での効果的で効率的な対応を共有することができるのも、本会組織の強みです。今後も組織の強化と副校長の社会的地位向上を目指して頑張っていきます。皆様のご支援・ご協力を賜りますよう、よろしくお願いいたします。
